10月に入り、やっと涼しくなってきたばかり、
『氷の上でも…』という情景はさすがに気が早いと言われると思いますが(汗)、
本日は、今後、特にアウトドアシューズやブーツなど悪路や過酷な環境下での用途の靴には広く採用されていくであろう
ソールについて書かせて頂きたいと思います。
言わずと知れたソール界の王様、VIBRAM社。
もともと登山靴用のソールの開発から始まった歴史あるブランドで、
現在ではカジュアルシューズからブーツまで幅広く使用され、耐久性やグリップ力には定評があります。
ソールパターン、厚さや重量など種類も豊富で、
私たちSTUMPTOWNで扱うブーツの8割はVIBRAMソールを装着しておりますし、
修理の際に用いるソールもほぼこちらです。
そんなVIBRAM社が開発した『Arctic Grip』というソール、
これは冬場、寒冷地用の靴には欠かせないモノになっていきそうです。
ゴムの特性である柔軟性は、低温域になると分子活動が弱くなり、その柔軟性は低下してしまいます...$@%*#?!...
簡単に言うと、通常のソールは温度が下がると硬化してしまい、非常に滑りやすくなってしまうんです。
『Arctic Grip』は濡れた氷の上でも滑りにくい特殊な配合をした混合ゴムで出来ているそうです。、
さらに‐20度まで硬度の変わらない特殊なラバーを採用し、濡れた氷上から氷点下まで安定したグリップ力を発揮するという、画期的なソールなんです。
従来のビブラムの3倍滑らないそうです。
そしてなんと、中央部のラグは感温変色型の特殊素材が埋め込まれ、周囲が氷点下になると青く変色し、凍結の危険性を知らせる機能をもっているそうです!
実際冬の山に出掛けて、自分のソールが白から青くなったらどうすれば良いのか、その準備もしておかなきゃいけなそうですが…。
とにかく、本当に滑らない!ソール、『Arctic Grip』は今後の製品に広く採用されていくと思います。
これから冬に向けて、野外のアクティビティをお考えの方、雪まつりなどのイベントに行かれる方、
靴屋さんに行かれた際は、ソールにも注目してみてはいかがでしょうか。
過去のソールの記事も宜しければ…
https://www.stumptownjapan.com/recommend-and-works/8206/