兄のウィルバー・ライトと弟のオーヴィル・ライト。
この二人は世界初の飛行機パイロットとして有名だが
同国アメリカにはもう一組のライト兄弟が
しかも3兄弟がいる事を憶えておいて欲しい。
彼らの名はそう、
ダナーライト、マウンテンライト、そして今回ご紹介のフェザーライトだ。
最後にご紹介した彼はこのブログ内での登場回数ではトップの座を争うであろう
ダナーライトとマウンテンライトに影を潜めているかのようだが
ご存知の方やお探しの方も非常に多い名作なのだ。
1979年にDanner社が世界で初めて靴にGORE-TEXを採用し誕生したのが
当時、完全防水ブーツと謳われた『 DannerLight 』というのは有名な話だが
それ以降の1980年代に入ると、GORE-TEX搭載ブーツの開発はさらに進み
前身であるMountain Trailをベースにし、DannerLightと同じ
Danner式ステッチダウン製法を用いて、『 MountainLight 』も発売されるなど
当時のアウトドアブーツ界は革命が起きていた。
そんな激動の時代にDanner社は卓越した技術と向上心をこの上なく開花させさらに軽さを追求した。
DannerLightよりも丈を約1インチ下げ、オールレザーのMountainLightにはない
レザーとコーデュラナイロンのコンビアッパーを纏った彼は、それまでにない曲線を多用した
スポーティなアッパーデザインと当時の広告にも記載があるように
両足で44~45オンス(約1270グラム)という画期的な軽さを武器に
アウトドアブーツの名にはおよそ似つかわしくない
『FeatherLight(羽毛の軽さ)』という名を引っさげ瞬く間に人気を博し
Dannerの名を世界に轟かせる大役を見事成し遂げた一員になったのだ。
FeatherLightといえば派生モデルなども数多く誕生させた名作だが
どういうわけか先の2モデルとは違い、定番化には至っていない。
前回の最後の復刻が2009年だったと記憶しているが
恐らくは生産や発売に決まった周期はないと考える。
その点を考慮すると、前回買い逃してしまった僕のようなDannerファンの方や
DannerLightにしようか、MountainLightにしようかで決めあぐねている方も
この『FeatherLight REVIVAL』として復刻した名作を是非
冬のドラフト候補に挙げてみてはいかがだろうか?