Craftsman & Craftsmen Vol.1 後編/KEN THE FLAPTOP

Craftsman & Craftsmen

CRAFTSMAN&CRAFTSMEN VOL.1 後編

こだわりと誇りを持ち日々仕事をしている方達と、
STUMPTOWNプロデューサーである菊池氏との対談
職へのこだわりや情熱をお尋ねしながら、ブーツとの関連性を探りつつ
お互いのクラフトマンシップについて語り合う。

CRAFTSMAN vol.1
KEN THE FLAPTOP
<後編>

まず知り合ったきっかけが気になる。

KEN 「CCショーの時に菊池さんの古くからの友人が僕も知っていて、紹介してもらったのがきっかけですね。」

菊池氏「そうですね。25年来の友人に紹介して頂いて、厚かましくもその日にこのブーツに描いてくださいってお願いしました。」

KEN 「そうでしたね。それでその場で描かせてもらって、もう1足は宿題として持ち帰らせてもらいました。」

菊池氏「このブーツは勝手ながら僕専用で落ち着いたら履こうと思っているのですが、今からとても楽しみです。」

意外にも、つい最近の出会いだったという。
お互い好きなカルチャーやものが共通してあったためか、急接近してこの話までの展開は早かったという。

菊池氏「たしかこの依頼をさせてもらったのが先週でしたね?」

KEN 「そうですね。それで月曜日に打合せをさせてもらって、時間が24時間しかないってお聞きした時はちょっと焦りましたけど、、苦笑。だけど実際やらせて頂いて、とても楽しかったです。」

菊池氏「無理言ってしまいすみません。例えば、ガラス面とか壁以外にも僕がお願いしたように革に描くことも多いですよね?何か違ったり、気をつけてるところってあります?」

KEN 「多いですね。大きく違うのは、革目が出ちゃうんでそこには気を使いますね。ただ、革は染み込むので例えば擦れちゃったとしてもある程度残るんですよ。味になるというか。それを後々見るのも好きですね。」

菊池氏「革も履いていくと当然ですが味が出てくるので、2つの楽しみがありますね。革商品の場合は。」

ここで、KEN氏のブーツ事情に話を振ってみた。

菊池氏「ケンさんは確かWHITE’SのOXブーツのバーガンディお持ちですよね?実際履いてみてどうですか?」

KEN 「まず、履き心地が抜群にいいですね。あのブーツ。初めて手に取った時は重たすぎてびっくりしましたけど、履いてみたらとても良かったのでそれも驚きました。」

菊池氏「さすがにピンストの現場では履けないですよね?」

KEN 「履いちゃいますね。この間も仲間に頼まれて現場入った時に履いて行きましたよ。
1日中履いてても疲れなかったですね。この土踏まずが上がってるのがとても気持ち良かったです。」

菊池氏「履かれたんですか!?嬉しい限りですね。
土踏まずの部分が上がっているのはアーチイーズと言ってWHITE’SBOOTSの技術なんですよ。ソリッドシャンクという、革をあえて土踏まずの部分に入れ込んで極端に盛り上げるんですよ。そうする事で、土踏まずのアーチの所が支え、足をリラックスさせることで履き心地の良さを向上しています。1日中動き回ったり、重たい荷物を運ぶワーカー達の為に開発した技術ですね。」

KEN 「重たいのも特徴ですよね。奥さんが持った時に、何でこんな重たいの?ってかなりビックリしてましたよ。変な言い方ですけど、何この靴!って。」一同笑

菊池氏「そこなんですよね。家族には、なかなか理解してもらえないんですよ。このブーツは。。苦笑ただ、そこまでこだわって革を使ってるって事なんですよね。一つ一つ意味のある革を最高の技法と技術で。っまこのこだわりも家族には理解してもらえないんですけどね。」一同笑

実際、KEN氏もWHITE’SBOOTSのファンの一人だという

KEN 「もうすっかりファンになっちゃいましたね。プライベートではほぼ履いてますよ。見た目も好みだし、やっぱ何より履きやすいってのが大きいですね。」

菊池氏「実際、お客様の中では毎年1本購入される方もいますからね。次のブーツを選んで帰る方もいらっしゃいますよ。あとはカスタムされるお客様も増えてきましたね。爬虫類系の革を好む方も多くいます。そういえば、ケンさんは爬虫類系の革には描くんですか?」

KEN 「なるべくお断りをさせてもらっています。というのも、毛細血管で塗料が走っちゃって綺麗に載ってくれないんですよ。個人的には好きなんですけど、描くとなるとなかなか難しいですね。」

菊池氏「ですよね。シボ系の革も難しいと思います。このオイル系も難しかったんじゃないですか?」

KEN 「少しだけですけど、難しかったですね。苦笑。けど、元々好きなブーツに描けるというのは楽しかったですよ。高価なブーツだし、なかなか描けないですもんね。この内装のお話とか、諸々機会を頂きありがとうございました。」

菊池氏「とんでもないです。こちらこそありがとうございました。また何かの機会にご一緒させてください。」

KEN 「ぜひお願いします。」

菊池 孝 / STUMPTOWN Director

STUMPTOWNのディレクションだけでなく、
フットウェアやアパレルのプロデュースも手掛け、イベントの企画立案などにも携わる。
仕事以外の趣味としても家具やオブジェ制作、デザインやペインティングなどにも造詣が深く
その多岐に渡る創作意欲には各業界も注目する。

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