Mr.ゲイリー

こんにちは。SPOKANEに帰ってきましたTAIです。

冬休みも終わってWHITE’Sでのハードな毎日に戻ってきております。

いやー2週間休んだだけで体ってこんなに鈍るんだって感じで全く体が動かないのです。
感覚的に行っている仕事が多いからか少し間が空くと鈍ってしまうんですね。
1週間くらいで取り戻すんですけどね笑
もしかしたら最初の1週間が体が鈍いのはただの時差ボケかも笑

そうなんです。僕は時差ボケにとっても弱くてアメリカに帰ってきてから1週間〜2週間は体の調子がとっても悪い・・・
時差ボケ対策を色々試したのですが、どれもダメでした。

そんな体調悪い時にWHITE’Sのお仕事が始まるので正直、初日はフラフラで目もロクに開かない状態なのです。
っていう状態が誰から見てもわかるみたいで師匠たちに「また時差ボケだなー。もう今日は簡単な作業してろ」
って言われてしまいます。。。

すんません。。。。。
っていうことがここ4年で何度かありました。情けない。。。。

そういう時に決まって茶化してくるおじいちゃんがいるのです。
それぞ このおじいちゃん
1
ゲイリーじいちゃんです。
一見するとサンタさん。
とってもひょうきんでいつもニコニコのじい様です。

「どうした!TAI!!昨日飲みすぎたんだろ!!!それとももうホームシックか?!」
「時差ボケだよー超気持ち悪い。」
「時差ボケ!?なんじゃそりゃ!?そんなもんコーヒーでも飲んでりゃすぐ治んだろ!
おっと〜もしかしてお子ちゃまはまだコーヒー飲めないのかしら??ミルクあっためてきてやろうか??笑」
「うるせーこのやろう!!」

みたいなやりとりをもう何年もやってます笑
このじいちゃんはただのひょうきんなだけのジジイではなく実はWHITE’Sでのキャリアがもっとも長い職人でとってもすごい人。

その勤続年数なんと……45年!!
スゲー…俺なんてまだ4年目だよ。
そりゃーお子ちゃまって言われるわー

ゲイリーのお仕事はWHITE’Sで作られた全製品を最終検品するとっても大事なお仕事。
インスペクションって部門です。
2
釘のチェックから
3
こういう風にステッチの後処理とか
4
バーナーでしっかりと焼き絞めたり。
注文書通りにしっかり作ってあるかをチェックするのです。

これ簡単に聞こえるかもなんですけど、カスタムオーダーが可能なWHITE’Sにとって非常に大変な作業なんです。
1足1足革も違ければ、ソールの厚さも種類も違う。
チェック項目が1足の中にたくさんあるのです。
それをたった1人でやっちゃうゲイリーじいちゃん。
それにミスなどを見つけるとその職人に持って行って「ここやり直して」って言わなきゃいけない嫌な役所。
でも工場のみんな誰もゲイリーじいちゃんを疎ましく思ったりしてないのです。

ゲイリーに指摘されたミスをしっかり受け止めそれに従います。
それはWHITE’Sという高級ブーツを作ってる限り当たり前のことなのですが、
普段からお互いにミスを指摘しやすい環境、受け入れてもらえるようなコミュニケーションを取っているゲイリーや工場のみんな
の普段のお互いのリスペクトがあってこそなのだなとやっと最近気づきました。

今回は思いがけず人物紹介みたいな記事になりましたね。
好評だったらまた工場の誰かにスポットを当てて記事を書きたいと思います!

ではまた!!


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