1800年代の中頃にアメリカでワークブーツメーカーとして設立されたWHITE’S BOOTS。
1世紀以上にわたって伝統的な製法を堅持し続けており、いまなお熟練した職人が一足一足を手作業で作り続けている。
そのブランドの信頼性と高品質なプロダクトの新たなシリーズとして、WHITE’S BOOTSの工場で修行を重ねた日本人職人による卓越した技術からなるジャパンメイドのコレクションが“100 WHITE’S BOOTS MFG.”である。
今回はそのプロダクトの仲間に加わった最新モデル「W300」をご紹介する。
前作までのモデルとは異なり、ローカットのデザインが特徴的である。ホワイツは創業以来ハンドソーンウエルテッド製法を守り続けており、それこそが履き心地を重視するために手間とコストを惜しまないというブランドの理念を体現している。
その精神をしっかりと受け継ぎつつ、さらに履き心地を向上させるために、職人は独自の手作業による製法を取り入れ、フルハンドでこのW300を製作している。その結果として月に生産されるのは10足未満という非常に限られた数量となるが手間暇を惜しまずに仕上げられた一足は、品質を追い求める方々にとって相応しい1足になる事は間違いないだろう。
W300は、ワークブーツの特性を備えつつ、着脱が容易なローカットデザインを採用。
オックスフォードタイプの短靴と比較して、履き口のカットが深くなっている。これによりブーツらしいフィット感も実現している。
アウトソールにはビブラムソールを用い、日本人職人による手縫いによる出し縫いをかけている。
綺麗に絞り込まれたシェイプが踏まず部分に利いており、トゥキャップとバックステイ(かかと)部分には鏡面磨きが施されている。
これによりワークブーツながら上品でエレガントな雰囲気に仕上がり、まるでドレスシューズと見紛うようなワークブーツとなっている。
トゥキャップ部分に装飾的なメダリオンを施し、シンプルながら華やかさも持つ仕上がりとなった。
アイレットは5ホールで、ローカットにすることにより、着脱も容易に。
アッパーのステッチも強度の高い物を使用し、かんぬきや多重にステッチを施している為、耐久性は勿論、アッパーの形状が安定しフィット感も良くなっている。
「100 WHITE’S BOOTS MFG.」の刻印が入ったレザーインソール。
新作「W300」は、兄弟モデルのW100と同じく、ホワイツの伝統的なハンドソーンウェルテッド製法を採用しているが、職人の独自の手法を取り入れたフルハンドメイドで製作されている。
よって月間での生産数は10足未満という非常に限られた数量に。フルハンドで製作されるため、仕上げの工程にも特別なこだわりが見受けられる。
ヒール部分は、光沢とピッチを整えるために伝統的な手法であるガラスを用いて仕上げられる。
また、踏まず部分には飾り車を使用し、焼きを入れながら華やかな装飾が施される。
実際に使用する人々のことを深く考え、研鑽を積み、独自の工夫を施したブーツ100 WHITE’S BOOTS MFG.のW300。
ホワイツブーツの歴史と日本人の職人による技術の結晶を是非皆様に味わって頂きたい。
まさに言葉だけでは表現しきれない、特別な一足である。