”そもそもソール交換ってどうやってやってるの?”
”大事なブーツなんだけど、ちゃんとやってくれる?”
そんなお問い合わせも頂きますので今回は私たちの修理工程を見て頂こうと思います。
当店ではアメリカのDanner(ダナー)の工場で修業をした職人が修理を担当しています。
US Dannerでは修理のことをRepairではなく、店名にもなっている”RECRAFT”と呼んでいます。
設備、部材の関係上、すべてがアメリカ通りとはいきませんが、できる限りの修理を行っております。
修理させていただくのは大定番のダナーライト。
こちらが使用する純正のラスト(木型)です。
実際に製造段階でも使用しているのと一緒のものを使用しています。
向かって左がラストが入った状態、右が入っていない状態です。
純正のラストのため靴への負担も少ないです。
ラストを入れたらソールを温めます。
なぜ温めるかというと・・・ソールに使用する接着剤は熱活性と呼ばれる種類のもので、温めることにより擦り減ったソールを剥がしやすくするためです。
減り具合、種類、状態によって左右されますので一概には言えませんが、だいたい30秒前後温めます。
このとき温めすぎても靴に負担がかかりますし、温めが足りないと剥がすことが難しくなります。
温めが終わったら工具を使い剥がしていきます。
強力な接着がされているため、力任せにやってしまうと思わぬところまで一緒に剥がれてしまいます。
慎重にミッドソール、中板の様子を見ながらゆっくりと確実に剥がしていきます。
今回はすんなりと剥がれてくれました!
製造年代、生産者によって使用される接着剤の量、質も少しずつ異なるでしょうから、モノによっては大苦戦することもあります・・・。
長くなってしまいましたので、来週へ続きます!